AI漫画の副業、絵が描けないおやじが1ページ作るのに3日かかった話

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片道2時間の通勤電車。
帰りの座席でスマホを見ていたら、「AIで漫画を作って売る」という話が目に入りました。
正直、最初に思ったのは「絵が描けない自分には関係ないな」でした。
たぶん、これを読んでいるあなたも同じことを思っているんじゃないでしょうか。
「漫画って、才能ある人がやるものでしょ」
「どうせ若い人の話でしょ」
「今から始めたって、もう遅いよな」
私も、そう思っていました。
でも、気になって調べはじめたら、数字のところで手が止まったんです。
この記事では、こんなことをお話しします。
- 漫画の市場は、本当に伸びているのか(調べた数字をそのまま出します)
- 生成AIに不慣れなおやじが、実際に漫画を1ページ作ってどこでつまずいたか
- 始める前に知らないと危ない、販売サイトのルール
AI漫画の副業を調べる前に、まず市場の数字を見た
私は業務系のプログラマーを長くやってきた人間なので、雰囲気より先に数字を見たくなるクセがあります。
で、調べてみて、正直まいりました。
ネットでよく見る「漫画市場は右肩上がり」は、もう正確ではないらしいんです。
出版科学研究所の発表によると、日本のコミック市場(紙+電子)は次のようになっていました。
- 2024年:7,043億円(前年比1.5%増・過去最大)
- 2025年:6,925億円(前年比1.7%減)

2025年は、8年ぶりのマイナスだったそうです。
ここだけ見ると「なんだ、しぼんでるじゃないか」となります。
私も一瞬、そう思いました。
でも、中身を分けて見ると、話が変わってきます。
伸びているのは「電子」と「海外」だった
同じ2025年の内訳です。
- 紙のコミック:1,625億円(14.0%減)
- 電子コミック:5,273億円(2.9%増)
電子だけは増えていて、漫画全体の76.1%が、もう電子で読まれている。
減っているのは紙のほうで、伸びしろは画面の中に移っていた、ということです。
もうひとつ、海外の話。
日本動画協会が出しているアニメ産業のデータを見たら、こうでした。
- 2024年のアニメ産業市場:3兆8,407億円(前年比114.8%)
- そのうち海外:2兆1,702億円(前年比126.0%)
- 国内:1兆6,705億円
海外が国内を、5,000億円近く上回っている。

しかも1年で26%も増えている。
これは漫画そのものの数字ではありません。
ただ、アニメになる作品の多くは漫画から生まれます。
日本のマンガはアメリカでも売れ続けているそうで、要するに「絵と物語で食っていく世界」の外側の窓が、はっきり開いているということだと私は受け取りました。
紙の本屋さんは減っている。
でも、画面の向こうの読者は増えている。
55歳のおやじが今から入るなら、狙う場所は電子と海外側なんだろうな、と。
絵が描けない私が、実際にAIで漫画を1ページ作ってみた
ここからが本題です。
数字を眺めているだけでは、1円にもなりません。
私はこの数ヶ月、AIで画像を作る練習をずっと続けてきました(AI画像生成を副業にしようと決めた話でも書きました)。
人物、風景、バナー。
1枚絵なら、それなりに形になるところまでは来ています。
だから正直、「漫画も、その延長でいけるだろう」と思っていました。
甘かったです。
つまずき①:キャラの顔が、コマごとに別人になる
まず物語です。
これはAIに相談したら、わりとすぐ形になりました。
「50代の男が、深夜にコンビニで昔の同僚と再会する」くらいの短い話を、4コマ分の流れに組んでもらう。
ここは30分ほどでした。
問題は絵のほうです。
1コマ目の主人公と、3コマ目の主人公が明らかに別人なんです。
髪の量が違う。
目の形が違う。
なんなら年齢が10歳くらい違う。
これ、プログラムをやってきた人間には、けっこう分かりやすい話でした。
AIへの指示文(プロンプト)は、毎回きっちり同じ結果を返してくれる関数ではないんです。
同じ材料を入れても、出てくるものが微妙にズレる。
だから、同じ顔を何コマも出すには、指示文をかなり細かく固定して、何度も出し直して、その中から使えるものを拾う作業がいる。
「1枚作る」と「同じ人物を10枚そろえる」は、まったく別の仕事でした。
ちなみに、この「同じキャラをそろえる」ところだけを解決するための手順をまとめた教材も出ているようです。
私は自力で回り道をしましたが、時間を金で買うという考え方も、たしかにあると思います。
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つまずき②:コマ割りと文字入れは、結局ぜんぶ手作業
絵ができても、漫画にはなりません。
コマの枠を引いて、絵を並べて、フキダシを置いて、セリフを入れる。
私はCanva(ブラウザで使える無料のデザイン道具)でやりましたが、これがとにかく地味に時間を食う。
フキダシの中の文字が大きすぎて、はみ出す。
セリフの順番が読みにくくて、置き直す。
結果、1ページ分ができるまでに、3日かかりました。
往復4時間の通勤電車を、まるごと使ってです。
カッコ悪い話ですが、これが本当のところです。
プログラマーだから分かった、AI漫画の本当の作業量
本業で、AIにコードを書かせる話をたまに聞きます。
やってみると分かるんですが、「作る」より「確かめて直す」ほうが時間がかかるんです。
AI漫画も、まったく同じ構造でした。
生成は速い。10秒で絵が出てくる。
でも、出てきた100枚から使える3枚を選んで、つなげて、直す。
ここが人間の仕事として丸ごと残ります。
「全部AIがやってくれる」というのは、私の実感では違いました。
正しくは、「AIのおかげで、絵が描けない人間でもスタートラインに立てるようになった」です。
「すぐ始めれば大きく儲かる」に、私が乗り切れない理由
ここは正直に書きます。
冷静な現実の話です。
作ったものを売ろうとすると、売り場のルールにぶつかります。
調べたところ、こういう状況でした。
- DLsiteやBOOTHのような販売サイトでは、AIを使ったことを商品ページに書くのが必須。書かないと規約違反で商品を消される
- 「背景だけAI」でも申告がいる場合がある
- オリジナル同人誌の即売会「COMITIA」は、2026年6月開催分から生成AI作品を原則禁止にした
- 日本では、人の手がほとんど入っていない自動生成物は、著作権が認められにくいとされている(=マネされても文句が言いにくい側になる)
漫画家さんたちの団体からも、生成AIのあり方について声明が出ています。
つまり、「AIで大量に作って垂れ流せば儲かる」という入り方は、まず通用しない。
むしろ通報されて、アカウントごと消える側です。
借金を返している身としては、ここを軽く見るわけにはいきません。
一発当てるより、消されないことのほうが大事です。
それでも、今のうちに手を動かす意味はあると思った
じゃあやめるのか、というと、私はやります。
理由は2つです。
1つ目。始めるのに、お金がほとんどいらない。
私が今回使ったのは、無料で使える範囲の道具と、通勤時間だけです。
失ったのは3日分の電車の中の時間。
40代のとき、情報商材に70万円を払って何も残らなかった私からすると、これは天と地の差です(70万円を溶かした話)。
2つ目。市場が動くとき、必要なのは「完成品」より「作れる状態」だから。
電子と海外は、まだ伸びる余地がある。
でも、その波が来たときにゼロから練習を始める人間には、間に合わない。
今すぐ売れるかは分かりません。
ただ、「同じ顔を10枚そろえられる」「4ページの流れを組める」状態を先に持っておくことは、たぶん無駄になりません。
これは儲け話ではなく、準備の話です。
私はそういう地味なほうしか、もう信じられなくなりました。
もし、私のように3日かけて遠回りするのが嫌だという方は、作り方の手順が最初からまとまっているものを見てから始めるほうが早いと思います。
ただし、「これを買えば必ず稼げる」という書き方をしているものは避けてください。
私が70万円を溶かしたときの相手が、まさにその書き方でした。
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私が、これからやること
宣言しておきます。
通勤電車の中だけで、4ページの短編を1本、最後まで仕上げます。
売る売らないは、その後です。
まず1本、終わらせる。
1ページで3日かかったので、単純計算で12日。
実際はもっとかかるでしょう。
ココナラの出品準備も並行して進めているので、そちらが遅れないようにだけ気をつけます。
もし、あなたも気になっているなら
いきなり漫画を1本作ろうとしなくていいと思います。
私はそれで3日つぶしました。
最初の一歩は、これだけで十分じゃないでしょうか。
「同じ人物の絵を、3枚そろえてみる」
正面、横顔、笑った顔。
同じ人に見えるように3枚出すだけ。
無料で使える画像生成の道具で、30分あればできます。
ここでうまくいかない感覚を先に味わっておくと、「AIで漫画は簡単」という話に、お金を出さずに済みます。
私はそこで、だいぶ目が覚めました。
そのうえで「もう少し先まで知りたい」と思ったときに、はじめて教材を検討すればいいと思います。
順番が逆だと、たいてい失敗します。
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3枚そろえたあとに読むなら、この教材
押し付けるつもりはありません。
ただ、私はこうやって進めます。
もしよければ、隣で一緒にやってみませんか。
次回は、実際に4ページを作ってみた結果を書きます。
たぶん途中で心が折れます。
折れたら、折れたと正直に書きます。
良くも悪くも、そのまま出すのがこのブログなので。

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